おさかな館などを備える道の駅「虹の森公園まつの」(愛媛県松野町延野々)と、「森の国ホテル」(同町目黒)の指定管理者、共立メンテナンス(東京都、佐藤充孝社長)が2017年3月までの契約期間を残し撤退を検討していることが26日、分かった。町によると、両施設の経営不振を理由に「今の状態では継続できない」と説明しているという。同社は26日、町を訪問予定だったが、来庁はなかった。
 町は12年4月、経営改善を図り、両施設の指定管理者を町観光公社などから共立メンテナンスに移行。町によると指定管理料は1、2年目は約2500万~4400万円で、3年目以降は協議の上、無料にする契約だった。同社は3年目からの黒字化を見込んだが改善が進まず、両施設を併せて14年度は5020万円の赤字、15年度は3917万円の赤字の見通し。経営継続の条件として昨年末、町に残りの契約期間(16年度まで)の指定管理料として約3700万円を求めたが合意に至っていない。
 阪本寿明町長は「どちらも町を代表する施設で経営改善を期待していた。休業するわけにはいかず対策を協議したい」と話している。
 事業の窓口となる共立メンテナンス九州支店は愛媛新聞の取材に対し「担当者が出張中なので答えられない」と話した。