正月の食卓を彩るおせち料理用の折り箱の製造がピークを迎えている。折り箱製造の業界大手の新井産業(愛媛県八幡浜市)では、今年は約50万箱を出荷予定で、年末まで大忙しの日々が続く。
 同社では百貨店やホテルなどから注文を受け、11月以降の製造数は平常の2倍に上る。おせち用折り箱の素材は木と紙で、約7割が紙製という。
 同市保内町川之石の本社工場では14日、社員が専用の機械で木箱の表面を滑らかに削ったり、ベルトコンベヤーで運ばれてくる折り箱の中に仕切りを入れたりして慌ただしく作業。完成品は段ボールに詰め、出荷準備を整えていた。