第98回全国高校野球選手権大会に初出場し、12日に北海(南北海道)との2回戦で惜敗した松山聖陵野球部が13日夕、愛媛県松山市久万ノ台の同校に戻った。生徒や教職員、保護者ら約200人が最後まで戦い抜いたナインの健闘をたたえた。
 生徒らは校門から校舎まで続く坂道に、応援で使った横断幕やキャップを用意して選手を待った。午後6時ごろ、選手や監督らが到着すると拍手をしながら「おかえりなさい」「よくやったよ」との声を掛けた。
 渡部正治校長は「初陣で緊張感の中だったが、松山聖陵野球部の新たな一ページを開き、これからもっと発展するためいい礎になってくれた。皆の努力は必ず今の1、2年生らがかなえてくれる」とねぎらった。稲葉主将は「負けても泣かないと決めていたが、アルプスの皆さんの姿を見て泣いてしまった。皆さんのおかげで甲子園に来られ、応援してもらって本当にうれしかった」とはにかみながら感謝を伝えた。