ニュージーランドに本部を置くキウイ販売会社の日本法人「ゼスプリインターナショナルジャパン」(東京)は30日、果肉が黄色でキウイフルーツかいよう病「Psa3系統」に強い新品種「サンゴールド」を愛媛で国内初収穫したと発表した。2018年冬の販売開始を目指す。
 安斉一朗社長が中村時広知事を訪問し、収穫を報告した。ゼスプリ社は10年から県果樹研究センター(松山市)、13年にはJAえひめ中央(同)管内の伊予市中山地区でそれぞれ試験栽培を始め、今年計1.6トンを収穫した。
 ゼスプリ社によると、サンゴールドはゴールドなど他の品種と同様にPsa3系統に感染はするものの、発症までに時間がかかり、症状が軽いのが特長。ニュージーランドではPsa3系統の発生以降、切り替えが進んだ。
 食味は「果肉はみずみずしく、糖度も申し分ない」と説明。国内での生産拡大については生育年数やサンプル数がまだ少ないため、今後も検討を続けるという。