渡辺明棋王(31)に佐藤天彦八段(28)が挑む第41期「棋王戦」(日本将棋連盟、愛媛新聞社など主催。愛媛新聞創刊140周年記念)5番勝負第1局が11日、松山市道後湯之町の大和屋本店で行われる。両棋士は10日、松山入りし、同会場で開かれた前夜祭に参加。県内外の将棋ファンや関係者約150人の前で意気込みを語った。
 4連覇を狙う渡辺棋王は「親しい仲の佐藤八段と大舞台で戦えることに感謝している。仲が良くても勝負は真剣。熱戦で皆さんを楽しませたい」。初タイトルを目指す佐藤八段は「(渡辺棋王は)松山城のように見上げる存在。積み重ねを大切に、いい将棋を指したい」と決意を述べた。
 棋王戦の県内開催は2006年以来、10年ぶりとなる。対局は午前9時からで非公開。対局と並行し大和屋本店内で大盤解説や指導対局がある。