学校統廃合に伴う閉校の式典が22日、愛媛県の東南予の小中学校5校であり、在校・卒業生や歴代の教員、地域の人らが別れを告げた。
 宇和島市下波の宇和海中(36人)では約300人が集った。
 萩森明校長が「学校がなくなっても伝統と精神は地域に残る。子どもたちが大きく飛躍することを願う」とあいさつ。大漁旗が飾られた運動会、沖の島のハマユウ保全活動などの様子がスクリーンに映され、福島さおりさん(14)ら2年生3人が学校へ感謝を述べた。2年山下栄一君(14)と萩森校長が石橋寛久市長に校旗を返納し、出席者全員で校歌を斉唱した。
 八幡浜市川之内の川之内小では、全校児童11人が1人ずつ学校生活を振り返り、木造校舎が立つ校庭で校歌などが刻まれた記念碑を除幕した。1~5年生9人は4月から千丈小(郷)に通う。
 今治市大三島の大三島中(大三島町宮浦、61人)と上浦中(上浦町井口、47人)、大洲市の上須戒小(上須戒、12人)でも閉校式があった。大三島の2校は統合し、上浦中の校舎で新生「大三島中」として歩む。上須戒小は喜多小(大洲市若宮)と統合する。