しめ縄、棚田の稲わらで 大洲農高生ら製作
愛媛県大洲市戒川の樫谷棚田で、保存会員や手伝いの大洲農業高校の生徒ら約25人が22日、収穫した稲わらを使ったしめ縄作りに挑んだ。若い力も加わった充実の1年を締めくくり、保存会代表の地元農家、城本誠一さん(56)は「一枚の田も荒れず無事に終わったのが何よりの収穫」と喜んだ。
標高500メートルの山あいにある樫谷棚田では、高齢化が進み保全活動の機運が高まっている。今年は大洲農業高生産科学科の生徒が約7アールの田で稲作実習に取り組み、田植えから収穫まで体験した。
しめ縄作りは、高校生が作業した田の稲わらを使用。参加者は木づちでたたいた後、三つの束を絡ませてねじり「より」をかけ、近くの神社に飾る2本を仕上げていった。