熊本地震を受け、災害時相互応援協定を結んでいる熊本市を支援しようと、愛媛県松山市は26日、ふるさと納税制度を利用した熊本市への寄付金の代理受け付けを始めた。6月30日まで。
 ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」を通した寄付が対象で、受領証明書発行や郵送業務などを代行し、熊本市の事務負担を軽減する。寄付者は通常のふるさと納税同様、2000円の自己負担を超える金額の税控除(上限あり)があるが、特産品などの特典はない。
 松山市納税課によると、26日午後5時現在で、44件97万1000円の申し込みがあった。
 熊本地震に関連し、野志克仁市長は26日の定例記者会見で道後温泉本館の保存修復工事に言及。「震度6強や7の地震でかろうじて倒壊を免れる」とする2000年度実施の総合診断の結果などから「一定の安全性を有する」との認識を示し、工法などを検討する道後温泉活性化計画審議会の議論を待つ姿勢に変わりないと説明した。