柔らかな表情や丸まった背中など、まるで人間のような創作かかしが26日、愛媛県宇和島市三間町務田の「道の駅みま」に大集合した。「老若男女」29体が木陰で休んだり、日なたぼっこしたり。4月5日まで展示される予定で、訪れる人をほっこりさせている。
 制作者は徳島県三好市東祖谷の主婦綾野月美さん(66)。もともと人形作りが趣味で、13年前にかかし作りに挑戦した。新聞紙を使って等身大に仕上げ、ボタンや布を使って表情を演出、古着を着せる。過疎高齢化が進む山あいに増えていく味わい深いかかしは徐々に評判を呼び、地元は今や「かかしの里」として観光客らの人気を集めている。
 綾野さんの作品のファンで、道の駅みま支配人の松浦友昭さんが愛媛で初めての展示を企画。えひめいやしの南予博2016の開幕に合わせて開催した。