ようこそ狐面の世界へ 西条の白石さん、初の個展 張り子作品 表情さまざま
仮面にみせられた女性の手掛けた張り子の面の作品展が愛媛県西条市明屋敷の五百亀(いおき)記念館で開かれている。白石葵さん(25)=西条市大町=の初の個展で、さまざまな表情を持った狐(きつね)の面などが来場者の関心を引いている。29日まで。
鮫島護の作家名で活動している白石さんは、中高生のころ、着けることで別のアイデンティティーを持てる仮面のとりこになった。大阪芸術大4年生だった2013年、京都で狐の仮面を購入してからはさらに多様な面が欲しくなり、自分で作るようになった。
当初はインターネットで作り方を調べるなど自己流で取り組んでいたが、思い通りに作れず苦戦。その後、母から西条市出身の造形作家真鍋芳生さん(岡山県倉敷市)の張り子教室の話を聞き、15年から月1回、教室で腕を磨いている。