愛媛県内有数の米どころ西予市宇和地域で、正月用のしめ縄作りが最盛期を迎えている。宇和高齢者創作館活動クラブ(水谷権一会長)の藁(わら)工部のメンバーが、熟練の技を駆使しながら作業に励んでいる。
地元産もち米の稲わらを使ったしめ縄は、輪やのれん形など大小約3000個を作る予定。11月初旬から手掛け始め、今月25日ごろまでに仕上げるという。
13日は、同市宇和町卯之町4丁目の宇和高齢者創作館で4人がはさみで形を整えたり、細かく竹に編み込んだりしていた。水谷会長(77)は「毎年作っているが、後継者がいなくて困っている。いい正月を迎えてもらうよう頑張っている」と話していた。