アートと松山どう融合 道後でカレッジ開講 市民30人が参加
愛媛県松山市でのアートプロジェクトについて考える「ミーツ・アーツ・オープンカレッジ」が9日、同市道後多幸町の温泉旅館「どうごや」で始まった。関心を持つ市民約30人が参加し、講座やワークショップを通じて見識を広げる。10日まで。
同市の研究者らでつくる「アートNPOカコア」(徳永高志理事長)が主催。「道後オンセナート2014」の企画担当だったアートプランナーの松田朋春さん(東京都)らを講師に招いた。
松田さんは「アートを取り入れることで、知っている道後を知らないものとして見てもらうことを狙った」とオンセナート誕生の背景やコンセプトを紹介。「滞在時間を延ばすため、夜の街を散策するコンテンツや泊まって楽しむ仕掛けをし、宿泊客数増や道後のブランディングに成功した」などと話した。
ベネチアビエンナーレやフランス・リヨンの「光の祭典」といった世界各国のアートフェスティバルにも触れ、「世界のはやりを松山に取り入れても面白い」と提案した。
10日は、開催中の「道後アート2016」鑑賞も兼ねて道後地区でフィールドワークを実施。参加者がグループごとにアートプロジェクトの計画書を作成し、プレゼンテーションする。