生徒が専門的な知識や技術を習得できる教育を考える愛媛県産業教育研究大会(県産業教育振興会主催)が2日、松山市道後姫塚のにぎたつ会館であった。職業科のある県内3高校の生徒が研究や実践の成果を披露した。
 育児に積極的な「イクメン」を目指す取り組みを発表した八幡浜工高家庭クラブは、学内は女子が少なく意見を聞く機会が限られているため「男子は将来の結婚や育児に不安を感じている」と指摘。地域の幼稚園と交流したり、学校祭で授乳やおむつ替えができる「イクメン部屋」を設けたりしたと紹介した。
 その結果、子どもをかわいいと感じ、子育てに明るい展望を持つ男子が増えたことが意識調査で判明。「わが子でなくても子どもを優しく見守る本当のイクメンになれるよう、今後も乳幼児との交流を深めていきたい」と意気込んだ。
 宇和島水産高は、マグロの解体ショーなどを行う「フィッシュガール」の活動が県産魚のPRにどう役立ったかを分析。新居浜工高は、キノコのタンパク質分解力を実験できる教材の開発について説明した。