オペラ歌手・声楽家として世界的に活躍した愛媛県今治市出身の故今井久仁恵さん(1930~2011年)の足跡をたどる企画展が3月8日まで、松山市上野町の県生涯学習センター内愛媛人物博物館で開かれている。入場無料。
 今井さんは1956年、スペイン国立マドリード音楽大を首席で卒業し、現地で声楽家デビュー。58年、米・ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスで日本人として初めて歌劇「蝶々夫人」の主役を演じた。
 会場には「蝶々夫人」の舞台衣装3点のほか、家族に宛てた手紙、日記や楽譜など136点を展示。今井さんの歌への情熱、両親への思いなどが垣間見える。2月28日午後3時半から、松山市出身のバリトン歌手斉藤亮輔さんら3人によるオペラコンサート「今井久仁恵の世界へ」がある。入場料は大人2000円(当日2200円)、高校生以下1000円(1200円)。4日は開館、休館は月曜日。