版画と詩作に長年取り組んできた障害者支援施設・障害児入所施設「野村学園」（愛媛県西予市野村町野村）が今年、創立５０周年を迎えた。大きな節目を記念して、版画詩「どろんこのうた」の２０１７年版カレンダーはこれまでの約３０００点の中から珠玉の７作品を掲載。記念誌も発行するなど半世紀の歩みをまとめている。
　学園は１９６６年に同市野村町阿下に開園し、８８年に現在の野村ダム湖畔に移った。これまで知的障害者ら３０６人が入所。寮生活を送りながら学園内外の清掃などにも励んでいる。
　詩教育として始まった「どろんこのうた」は、約４５年前に詩や絵を粘土板に描いたのがきっかけ。版画詩のカレンダー製作は７７年から行い、現在は年配者を中心に男女２５人が一生懸命作業に取り組んでいる。