クラレ(東京、伊藤正明社長)はこのほど、光の放射角度を最大45度まで設定し必要な方向を集中的に明るくできる国内初の導光板を開発、発光ダイオード(LED)照明メーカー向けに販売を始めた。5年後には年間10億円の売り上げを目指しており、12月1日にオープンする西条中央病院新病院棟(愛媛県西条市朔日市)のLED照明に初採用された。
 導光板は側面から当てた光を拡散させ板全体を均一に光らせる仕組み。クラレの製品は厚さ3ミリのメタクリル樹脂シートの両面に精密なパターンを成型し、光の反射や屈折を高度に制御できるのが特長。
 西条中央病院の新病院棟は鉄筋コンクリート一部鉄骨5階建て、延べ床面積9653平方メートルで、全体の照明の9割近くに当たる約900台にクラレの導光板を採用する。