ジュニアアスリート県が発掘へ 4月から育成開始
五輪など国際大会で活躍できる選手を輩出しようと愛媛県教育委員会がジュニアアスリートの発掘に乗り出した。2015年度は小学4年~中学2年から110人を選考。中学3年までの最長5年間、身体能力や精神力を高める育成プログラムを受講しトップアスリートへの素質を錬磨する。
「自分の弱点を克服し、愛媛国体や東京五輪で活躍したい」「大好きなスポーツに思い切りチャレンジしたい」―。12日、県武道館(松山市市坪西町)で行われた認定式。松山市余土中2年の玉井真奈さん(14)と愛南町平城小6年の白石幸誠君(12)は1期生としての抱負を述べた。
3262人の応募から約30倍の難関を突破した110人は陸上や野球、柔道などに打ち込む。4月スタートの育成プログラムでは競技を特定せず、バランス感覚や滑らかな身のこなし、俊敏な反応といったスポーツ共通の基礎となる身体能力を伸ばしていく。
16年度はレスリングやホッケー、重量挙げなどの競技団体が体験教室を開催。専門性の高い指導者による評価や科学的な分析を踏まえ中学や高校に進学後、選択の目安となるよう適性に即した競技をアドバイスする。