愛媛産の農産物を使ったスイーツを公募した「えひめスイーツコンテスト2015」の最終審査と表彰式が9日、松山市道後湯之町の大和屋本店であった。プロ部門・生菓子の部で愛媛調理製菓専門学校(松山市)教員の堀内和子さん(36)、同・ギフト菓子の部で「ケーキ工房あるもに」(松前町)の大山裕恭さん(33)がそれぞれグランプリ(GP)に輝いた。大山さんは昨年の生菓子の部グランプリに続いての受賞となった。
 県産農産物をPRし消費を拡大しようと、えひめ愛フード推進機構と愛媛新聞グループが09年から毎年開催し7回目。応募数はプロ・生菓子の部44、同・ギフトの部19、アマチュア部門26、学生部門166の計255点だった。9日は、書類審査を通過した作品を、和泉光一さん(愛南町出身)ら人気シェフ・パティシエや一般審査員など40人が試食し、味や見た目、テーマに合っているかなどを審査した。
 プロ2部門は、かんきつを含む2種以上の県産農作物の使用が条件。堀内さんの「lune(リュンヌ)~十六夜~」は灘オレンジや温州ミカンと愛媛の日本酒を使い、中秋の名月を表現。大山さんの「みかんの花道」は美柑王、ネーブル、レモンを使い、愛媛のかんきつの豊富さをアピールした。
 アマチュア部門の金賞には、四国中央市のパート加地まゆみさん(52)の「まきぐりあんもないと」、学生部門の金賞には河原パティシエ・医療・観光専門学校(松山市)2年八木梓さん(20)の「愛しい南予」が選ばれた。両作品は商品化し「えひめいやしの南予博2016」と連携して販売予定。
 12、13の両日にいよてつ高島屋(松山市)でプロ部門の受賞作を販売。31日~11月3日にはエミフルMASAKI(松前町)でプロ部門と学生部門の受賞作を販売する。