2017年の愛媛国体や直後に開催される全国障害者スポーツ大会で、耳などが不自由な来場者らへ応対する「情報支援ボランティア」の普及啓発研修会が23日、松山市総合福祉センターであり、訪れた約100人が経験者の話に耳を傾けた。
 主催した県は本年度から、手話や情報を文字で伝える要約筆記のできるボランティア計600人を目指して養成中。初開催となった今回の研修会は、今秋の長崎国体で運営に携わった下瀬和枝手話総括リーダーと林田トミ子要約筆記総括リーダーの2人を招き、魅力や助言を聞いた。
 運営の様子を映像で紹介した下瀬さんは、「大会後の解団式で選手の素晴らしい笑顔を見たら感動して涙が出た」と思い出を披露。林田さんは「難聴者の人にも大会に関わってもらえるよう準備を進めた。連携することの大切さをあらためて感じた」と振り返った。