大浜自慢のタイ、ぜっタイ食べてもらいタイ―。愛媛県今治市の大浜漁協直営の食堂「浜の台所 潮里(しおり)」が9月1日、同市砂場町2丁目にオープンする。メインは、来島海峡を代表する国内でも有名な一本釣り天然マダイの料理。同漁協女性部が運営を担い、開店を目前に調理法の最終チェックに追われている。
 瀬戸内しまなみ海道今治北インターチェンジに近い大浜漁港一帯は、市が公園やプレジャーボート係留施設などを備えた交流拠点「マリーナパーク王浜」として2007年から整備を進めている。地域住民らでつくる協議会がパークの観光強化策を検討する中で、名物のたい飯やサバのまんじゅうを販売する食堂開業の案が出て、昨年6月ごろから本格的に準備してきた。
 メニューは広瀬まるみ店長(63)が中心となり、6次産業化コーディネーターら第三者のアドバイスを参考に開発した。定番のたい飯(350円、弁当480円)のほか、天然マダイのだしをきかせたカレー(580円)やうどん(250円)などの新メニューを用意。季節ごとに旬の地魚の天ぷらも提供する予定で、広瀬店長は「潮が速い来島で育った魚はどれもおいしい。食堂運営は素人だが、大浜の『味力』を発信したい」と意気込んでいる。
 営業は午前10時~午後3時(売り切れ次第終了)で月曜定休。