ネットの登山届活用します 県警 日本山岳ガイド協会と協定
愛媛県内山岳遭難者の救助活動などにインターネット上の登山届受理システム「コンパス」を活用する計画で、県警は28日、システムを運営する日本山岳ガイド協会と利用に関する協定を締結した。
コンパスは、協会が2013年9月から運営。登山者が事前にパソコンやスマートフォンで日程やルート、緊急連絡先を登録し、予定時刻を7時間過ぎても下山を届け出なければ、緊急連絡先にメールが送られる仕組みになっている。
協定によって、県警がルートなどの登山者情報を閲覧可能となる。遭難事故が発生した場合は、エリアや日付などから検索して他の登山者に連絡し、目撃情報などを得ることもできる。
コンパスの利用画面には、協会や県警のホームページから入ることができる。
県警本部であった締結式で、協会の磯野剛太理事長が「情報共有でき、登山者の安全を最後まで見通せる」とあいさつ。県警の林学本部長は「10年前と比べて県内の山岳遭難事案はほぼ倍増した。協定で登山届提出の促進と迅速安全な救助活動につなげられる」と述べた。