インターネットを活用した売り上げ増加や販路拡大を目指す「松山市EC(電子商取引)セミナー」が28日、愛媛県の松山市内であった。スマートフォンを使ったネットショッピングに着目し、消費者の動向やネット販売の方法を市内の事業者と学生計22人が学んだ。
 市と松山商工会議所が主催。ネットショッピングモールを展開するディー・エヌ・エー(東京)の榎佳祐さん(30)が講師を務め、EC店舗は全国への販売網拡大を可能にすると強調。「顧客の顔は見えないが、返品手続きや配送の早さなど丁寧な接客が求められる」と説明した。
 スマホ利用者は空き時間に常時買い物ができると指摘し、購入を促す工夫も紹介した。店舗ページで商品のこだわりを文章や画像で伝え、メールマガジンや検索ワードの設定も考慮するよう助言。「今後、スマホから発展した近未来的な機器が普及してもおかしくない。常にアンテナを張っておく必要がある」と呼び掛けた。