2017年の愛媛国体を前に「まつやまスポーツフォーラム2016」(松山市体育協会主催)が21日、同市上野町の県総合運動公園であった。プロの車いすテニス選手の国枝慎吾さん(32)がトークショーを行い、市民ら約300人に心身を鍛えてパラリンピックで金メダルを獲得した体験などを語った。
 脊髄に腫瘍ができて下半身がまひし、車いす生活になった国枝さんは11歳のころ、母の勧めで車いすテニスを開始。07年、男子シングルスで史上初の年間グランドスラム(四大大会全制覇)を達成し、08年、12年のパラリンピックで金メダルを獲得するなど活躍している。
 国枝さんは「意志を強く持つメンタルトレーニングを積むことで練習の質が上がり、自信につながる」とアドバイス。競技用の車いすの操作方法やラケットの打ち方も実演しながら伝えた。