ヒ素ミルク被害者救済、拠点維持を 松山
「森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会」愛媛県本部の第46回総会が24日、松山市道後町2丁目のひめぎんホールであった。救済団体の公益財団法人「ひかり協会」の愛媛出張所(松山市)が2017年3月末で閉鎖される方針を受け、今後の活動に支障がでないよう、出張所内の県本部の移設を検討し、より活発な活動を通して県本部の強化を図ることなどを盛り込んだ16年度活動方針を決めた。
ひかり協会などによると、協会は被害者救済を目的に1974年に設立された。四国には4県に出張所があり職員を1~2人ずつ配置していたが、機能強化を図るため四国地区センター(徳島県)への統合を進めており、愛媛出張所が唯一残っている。
被害者や親でつくる愛媛県本部の会員は129人で、総会には25人が出席。森岡秀夫県本部委員長は会員の高齢化にも触れ「会員が集い協力し合う場を引き続き得られるようにしたい」と話した。