愛媛県松山市堀之内の県美術館で開催中の特別展「ブータン~しあわせに生きるためのヒント」(9月19日まで)に合わせ、ブータンの魅力に触れる「幸せの国」座談会が14日、同館であり、同国に滞在経験のある人らが国民性や風土などを熱く語り合った。
 元国際協力機構(JICA)ブータン事務所長の仁田知樹JICA北陸支部長、青年海外協力隊員として同国で農業指導経験がある伊予農業高校の山田裕二教諭、同館の鈴木有紀学芸員の3人が話した。
 チベット仏教を国教に定めた唯一の国と説明した仁田支部長は「虫を殺したり、花を切ったりすることはない」と、国民の敬虔(けいけん)さを紹介。展覧会を前に訪問した鈴木学芸員は「愛媛の桜三里に似た風景で本当にここはブータンなのかと感じた」と印象を語った。