地震発生のメカニズムや観測手法を解説する企画展「地震を探る」が3日、愛媛県新居浜市大生院の県総合科学博物館で始まった。2017年1月22日まで。
 パネルや資料など約40点を展示。1950~90年代に国内の測候所で使用された機械式地震計や、近年、海底に設置が進められている地震津波観測機器をつなぐケーブルなどを通じて調査技術の進歩を説明している。
 西条市で採取した川上断層の縦1.2メートル、幅0.8メートルの標本もあり、実際の断層の様子や、断層活動によって地層が曲がる現象などを紹介。パネルでは、1707年の宝永地震をはじめとする県内を襲った大地震、四国近海の大陸プレートの状況などがまとめられ、発生が懸念される南海トラフ巨大地震に警鐘を鳴らしている。