町特産のモモの花がコースに咲き誇る「第26回まつの桃源郷マラソン大会」が5日、愛媛県松野町松丸の町スポーツ交流センターを発着点にあり、県内外から集まった2427人のランナーが春の松野路を駆けた。
 県内有数のモモの産地である松野町をPRしようと、町と町教育委員会が主催。住民ボランティアが支えるアットホームな雰囲気が人気の大会で、近年参加者数が増加しており、今回初めて3000人の定員を設けた。
 激しい高低差で知られるコースに加え、この日はスタート前から強い雨が振るあいにくのコンディション。ハーフと10キロ、3キロ、ウオーキングの4部門に分かれた参加者は、沿道の声援を受けながら、雨にも坂にも負けまいと、必死に足を前に進めた。
 初出場の新居浜市の会社員近藤隆さん(47)は「想像以上のアップダウンで、足がつった。自然は豊かだったが、タイムは全然駄目でした」と苦笑いを浮かべていた。