リサイクル製品のマーケティング戦略を考えるセミナー「売れるリサイクルモデル」(愛媛県主催)が2日、松山市桑原3丁目の松山東雲女子大・東雲短期大であり、リサイクルに積極的に取り組む県内企業の経営者ら約30人が販路拡大へ向けての課題を探った。
 県は2001年度から、各企業が開発した優れたリサイクル製品37件を「資源循環優良モデル」と認定しているが、ヒット商品がないのが現状。専門家にアドバイスを求めようと、県と同大・短大が昨年9月に締結した地域活性化などの連携包括協定に基づき、開催した。
 熊本県立大教授時代に同県のゆるキャラ「くまモン」の誕生に一役買うなど、マーケティングに詳しい棟方信彦学長らが講師を務め「マーケティングは顧客との良好な関係づくりが大切」と説明。マーケティングの成果指標となるブランド確立のため、言葉によるコンセプトの開発の仕方や、メッセージを具体化したデザインの有効性を強調した。