三崎高校(愛媛県伊方町三崎)の生徒が、海岸に流れ着いたブイや流木などを使ったアート制作に取り組んでいる。10月9日からえひめこどもの城(松山市西野町)である「えひめ愛顔(えがお)の子ども芸術祭」に向け、作業は大詰めを迎えている。
 海に囲まれた場所に高校があることから、海岸の環境美化を兼ねて制作しようと、芸術同好会の5人を中心に8月中旬から作業を開始。町内の海岸清掃などで集めた廃材のブイ32個やロープを使い、「ブイアート」を手掛ける近くの自営業宇都宮圭さん(42)の指導で進めてきた。
 作品は2匹の竜でできた高さ約3メートルの「登竜門」。参加する生徒は日に日に増え、今では約50人が作業。26日は美術の授業を選択する1年生14人が、ロープでひげを表現した迫力のある頭と、ブイを連ねて作った胴体を柱に結び付けた。
 芸術同好会の生徒(15)は「パイプで竜のうろこを表現するのが難しかったが、いい感じに仕上がってきた。海がきれいになり、学校もアピールできるので、最後まで集中したい」と話していた。