2014年9月2日、67歳で死去した上甲正典監督の追悼試合が5日、愛媛県宇和島丸山球場で行われた。上甲監督が甲子園で全国優勝に導いた宇和島東高、済美高に加え、親交の深かった馬淵史郎監督(59)=三瓶高出身=率いる明徳義塾高(高知)の3校の現役選手が参加。バックネット裏に遺影を飾り、試合を通じ名将をしのんだ。
 約1年前の葬儀で馬淵監督が「3校で追悼を」と上甲監督の教え子の若藤太宇和島東高監督(41)に声を掛け、試合を開催することになった。多くの人が駆けつけ、プレーに声援を送った。
 始球式は長女の夕美枝さん(38)が宇和島東高のユニホームを着て行った。セレモニーでは、馬淵監督が「まだ亡くなった実感がないが、3校が上甲監督の遺志を継いでいきたい。監督に天国で見守ってほしい」と語った。