埼玉県で中学1年だった女子生徒(15)が行方不明になり、2年ぶりに東京都で保護された未成年者誘拐容疑事件を受け、松山東署と愛媛大付属中学校(松山市持田町1丁目)は14日、同校で不審者対応訓練を行った。不審者役に声を掛けられた生徒らが署員に逃げ方などを教わって防犯意識を高めた。
 全校生徒と教職員約500人が参加。不審者役の署員が「芸能界のスカウトをしている」「お母さんが病気になった」などと言葉巧みに連れ去ろうとする訓練では、女子生徒3人が目を合わせず、走って逃げるなどした。署生活安全課の城戸晋警部補は「大きな声を出し、怪しい車がいたら反対方向に逃げるなど心掛けてほしい」と指導した。