不登校体験生徒当時の心境語る 新居浜でフォーラム
全国から不登校生を受け入れている自由ケ丘高校(兵庫県姫路市)の教育フォーラムが11日、愛媛県新居浜市であり、保護者や教員ら約25人が、不登校を経験した愛媛出身の生徒の話や講演を通して、子どもとの関わり方について考えた。
全寮制の同校に今春、入学した今治市出身の男子生徒(16)は中学2年から休みがちになった自身の体験を語った。昼夜逆転の生活で「家にこもり、家族とけんかになるのがつらかった」と当時の心境を述べる一方、学校の状況を定期的に知らせてくれた教員や自分を気に掛けてくれた同級生の存在が「うれしかった」と明かした。それぞれの進路を目指して頑張っている同級生の姿が励みになったとし、将来は教師を目指したいと力強く語った。
今西泰夫校長は、会員制交流サイト(SNS)の普及で、子どもの承認欲求の肥大化が進んでいると言及。他人の評価を気にしない強さを身に付けることが必要と述べた。
フォーラムは12日午後1時半から、松山市道後町2丁目のひめぎんホールでもあった。