世界選手権連覇 柔道浅見(伊予市出身)が引退 「悔いはない」
柔道女子48キロ級で世界選手権2連覇を達成した伊予市出身の浅見八瑠奈(28)=コマツ、新田高出=が8日、岩手県久慈市の久慈市民体育館で行われた岩手国体成年女子の試合後、現役引退を表明した。理由について「やりきったのひと言。悔いはない」と説明。今後は未定だが「柔道に携わり、恩返しをしたい」と述べた。
浅見は3歳のときに伊予柔道会(伊予市大平)で柔道を始め、新田高3年の2007年にベルギー国際で優勝し、国際大会で初タイトルを獲得。山梨学院大4年の10年には世界選手権で初優勝した。11年も頂点に立ち、12年ロンドン五輪代表入りが有力視されたが、最終選考会で1回戦敗退して出場を逃した。
14年には一時休養したが、15年の世界選手権で2位に入った。今年のリオデジャネイロ五輪出場を目指して復活したが代表入りはならなかった。
8日の国体には愛媛の先鋒(せんぽう)として出場。現役最後の試合となった決勝では引き分け、チームは準優勝した。
国体を引退試合に選んだ理由について「地元の応援があったから諦めずに柔道を続けられた。最後に愛媛のために戦いたかった」と話し、「すがすがしい気持ち。柔道をやって、いい思いも苦しい思いもしたが、いい経験をさせてもらった」と語った。