中学生4人へ感謝状 松山市消防「勇気に敬意」
初期消火や避難誘導、通報をして火災の被害を最小限に抑えたとして、愛媛県の松山市中央消防署は28日、北条北中学校の生徒4人に感謝状と盾を贈った。
4人は、2年石山稜君(13)と、いずれも1年の花岡一樹君(12)、中原啓輔君(12)、稲田清明君(12)。
石山君や署によると、7月24日午後0時20分ごろ、共同住宅のベランダから黒い煙が上がっているのを部活帰りの花岡君ら3人が発見し、近所の人に通報を依頼。後から来た石山君がインターホンを鳴らして部屋にいた人に危険を知らせた。
石山君は手鍋で水を掛け、中原君は建物に備え付けの消火器を渡して消火に協力し、約10分後に消防隊が到着した時には鎮火状態だった。
市保健所・消防合同庁舎であった表彰式で、岡本桂成署長が「一分一秒を争う火災で、初期消火を行動に移した勇気に敬意を表する」とたたえた。