予測的中、再び山城 日吉中生が学校裏で発見
愛媛県鬼北町下鍵山の日吉中学校の生徒が13日、地域の歴史を学ぶ郷土学授業の一環で町内45カ所目となる「山城」を確認した。8月に続き2度目だが、今回は地形調査による生徒の推測に基づいた発見。町教育委員会は「日吉の山城の歴史が明確になる」と評価する。
発見したのは3年の高木正和君(15)と平野佑飛君(14)、1年の上山泰輝君(13)。敵の侵略を防ぐため山を利用して造られた戦国時代の山城を研究し、8月には山城との言い伝えがあった山を調べ日吉地区最大の山城と確認した。
今回は、同校を囲む三つの山城にのろしや旗で信号を送る連絡拠点がないことに疑問を感じ、各山城の中間地点となる同校裏の山を調査。山の尾根を遮断するように掘った「堀切」や斜面を削り敵が登りにくくする「切岸」などを確認した。
高木君は「予想通りの結果で満足。山城で地域が盛り上がればうれしい」と話した。研究結果をまとめ、11月末に地区内で発表する。