四国タオル工業組合のブランド戦略に国内の景気回復が重なり、販売好調な愛媛県今治市特産のタオル。市内のタオルメーカーでは増産に向け、織機の更新など設備投資が活発化している。組合は「バブル期以来の現象」としており、2015年も今治のタオル業界の勢いは続きそうだ。
 首都圏に5店舗を展開する丸栄タオル(南高下町1丁目)。組合ブランドの「今治タオル」の販売が好調で、14年3月、約8千万円をかけて織機4台をエアジェットと呼ばれる最新機に更新した。
 村上誠司社長は「10年ぶりの大型投資。慢性化していた生産の遅れが解消された」と話す。従来機の1・8倍の生産能力を生かし、売れ筋のパジャマやTシャツなどの縫製品に力を入れている。