愛媛県今治市朝倉上の白地地区にある客天神社で10日、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願う伝統の弓祈祷(きとう)があり、はかま姿の射手3人が地区を代表して矢を放った。
 弓祈祷は、帰農した武士が多かった同地区で1662(寛文2)年に始まったとされ、射手が裏面に「鬼」と書かれた直径約60センチの的に矢を放ち、一年の吉凶を占う。
 射手の3人が約5メートル先の的に向かって真剣な表情で弓を射る姿に、見物客は温かい拍手を送っていた。