上司と部下とのコミュニケーションを円滑にします―。愛媛県法人会連合会は、仕事の悩みや家庭との両立などに関する質問を盛り込んだ「まつやまメンターカード」の開発を進めている。メンターは職業上の先輩を意味し、会社の上司と部下が顔を合わせる場面での活用を想定。カードを通して「普段は聞きにくいことでも意思疎通が図れる」と期待が集まっている。
 カードの開発に取り組んでいるのは連合会が6月から開いている「女性活躍推進」をテーマにした勉強会の参加者で、経営者と女性従業員の計約80人。
 意見交換を重ねる中で、働きやすい環境づくりには「コミュニケーションが重要」との認識で一致。道具としてカードの制作に取り組むことになった。
 質問項目については弁護士に相談しセクハラやパワーハラスメントにならないかどうかを確認。連合会はカードの枚数を絞り込み、無料モニターの感想などを踏まえて試作を繰り返した後、主なメンバーで来年2月ごろに会合を開いて完成を目指す。