伊予農業高校(愛媛県伊予市下吾川)食品化学科3年の菊川絢加さん(18)が17、18の両日、静岡県で開かれる「全国高校生パンコンテスト」に出場する。本番を目前に練習を重ねる菊川さんは「同じ専攻の仲間のためにも全力を尽くしたい」と意気込み、15日もふっくらと焼き上げた。
 コンテストは伊豆の国市観光協会が主催し3部門で競う。菊川さんが出場する「手仕込み部門」は機械を使わず手ごねで、18~20センチのコッペパンを作るのが課題だ。
 全国から87人の応募があり、レシピや写真による書類審査を通過した菊川さんら4人が頂点を目指す。伊予農高からは製菓・製パン専攻の3年生11人が卒業前の腕試しに初めて応募した。
 小麦粉や卵といった材料の分量は決められているものの、水の分量や生地のこね方、発酵時間などの細かな製法にオリジナリティーを込める。「同じ材料でも毎回違うパンができるのが面白くもあり難しいところ」とし、高校や自宅での練習に余念がない。