10日付で松山地裁に着任した伊名波宏仁所長(59)が13日、地裁で会見し、「迅速・適正な裁判を行い、利用しやすい裁判所を目指し、一丸で取り組む」と抱負を述べた。2015年12月から松山家裁所長を務め、当面は兼務する。
 伊名波所長は、家裁で多くの調停を担当した経験を踏まえ「他の人と議論することで新たな考え方に出合う」と述べ、地裁で行う裁判員裁判でプロの裁判官と市民の裁判員が真剣に議論する意義は大きいと強調した。家裁所長との兼務については「事件の全体を俯瞰(ふかん)できるメリットもあるのではないか」と期待をにじませた。