伊方再稼働、来月上旬に 冷却水ポンプ水漏れ
四国電力は17日、7月下旬の再稼働を予定していた愛媛県の伊方原発3号機で、原子炉に冷却水を送る1次冷却水ポンプから放射性物質を含まない水が漏れるトラブルがあったと発表した。四電は不具合があるとみられる部品の交換が必要とし、3号機の再稼働は8月上旬にずれ込む見通しを示した。環境への放射能による影響はないとしている。
四電によると、17日午前7時半ごろ、中央制御室で、調整運転していた1次冷却水ポンプから洗浄用の純水が通常流れない配管に漏れ出ていることを計器で確認。手動操作による調整などを実施したが改善されず、ポンプを停止した。少なくとも数リットル漏れたとみられ、原子炉格納容器内のタンクに回収されているという。
交換するのは、ポンプを貫通する軸周辺から放射性物質を含む1次冷却水が漏れないように防ぐシール部品(カーボン製)。3カ所ある中の最上部に不具合が生じたとみている。再稼働に備え4~5月に交換しており、部品の取り付け状況などを調べる。3号機は2011年4月から停止しているが、長期停止や老朽化の影響はないとしている。