四国電力伊方原発３号機の再稼働に同意した愛媛県の中村時広知事は２６日午後、県に再稼働を求めていた経済産業省など関係３省庁を訪れ、大臣や長官と面会。同意を報告するとともに、一層の安全対策や十分な情報公開などを文書で要請した。
　中村知事は林幹雄経産相に対し、長期停止後の運転再開を考慮した安全管理体制の指導監督▽原子力防災対策の全面支援▽使用済み燃料の最終処分対策と伊方原発での廃炉研究の具体化▽原発依存度の低減▽電源状況に応じた電気料金の適正設定―などを要請。「国の真摯（しんし）な対応を願う」と訴えた。
　林経産相は「英断に感謝する。原発に関しては国民、地元に誠意を持って粘り強く理解を求めていかねばならない」と応じた。