四国電力伊方原発の再稼働反対や廃炉を訴え、市民らが2012年から毎週金曜の夕方に県庁前で開いている集会が20日、200回となった。四電が7月下旬の伊方3号機再稼働を目指す中、参加者は全3基廃炉に向け「勝つまで続ける」と声を張り上げた。
 県庁前での集会は11年の東京電力福島第1原発事故後、12年夏の関西電力大飯原発(福井県)の再稼働に抗議する官邸前での集会に連動してスタートした。主催団体はなく市民らが自発的に集まり、午後6時から1時間半、約15~20人が通行人に訴えている。
 20日は参加者が4月から熊本、大分両県で相次ぐ地震などを取り上げ「(中村時広)知事は県の委員会を開いて(伊方原発の)安全性を問い直すべきだ」「伊方原発があるのとないのとでは全くリスクが違う」などとマイクを握る手に力を込めた。