伊方3号機の安全対策工事、月内完了 四電
四国電力の佐伯勇人社長は25日、高松市の本店で会見し、新規制基準に基づく伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の安全対策工事について、核燃料装てん後に可能となる一部工事を除き、月内に完了すると明らかにした。7月下旬の再稼働に向け、使用前検査などの手続きは「おおむね順調に進んでいる」と述べた。
耐震性向上や火災防護などの安全対策工事は当初、昨年11月に完了する見通しを示していたが、原子炉を冷却する屋外の補助給水タンクなどの竜巻防護対策の設計が難航し工事に時間を要したという。
核燃料が原子炉容器から溶け落ちる事故に備え、容器下部の冷却水の水位検出器を設置する必要があり、6月下旬に予定する核燃料装てん後に工事する。