「はんぎり」と呼ばれるおけに乗り、体の上体を前後に動かして前に進む「はんぎり競漕」の講習会が14日、愛媛県松前町北黒田の伊予高校のプールであり、生徒らは楽しみながら伝統文化への理解を深めた。
 地域の文化に親しんでもらおうと同校が1年生を対象に毎年実施。町によると、はんぎりは江戸時代から地引き網漁などで使われていた。
 14日は町職員の福桝正成さん(26)が「屈伸運動で重心を変えながらこいで」などと前に進むポイントを伝授。生徒はバランスが取れずひっくり返ったり、うまく前に進まなかったりと悪戦苦闘した。