住民丹精コスモス見頃 下灘駅でまつり 俳句や合唱も
愛媛県伊予市双海町大久保のJR予讃線下灘駅で16日、住民や児童が植えたコスモスを囲む「花まつり」があり、約80人が海と駅と花が織りなす美しい景色を楽しみながら、俳句を詠んだり、合唱を聴いたりゆったりとしたひとときを過ごした。
駅の清掃や花の栽培をする地元の日喰自治公民館老人部が毎年開き、8回目。
コスモスは、9月の「夕焼けプラットホームコンサート」の終了後、観客席だった約100平方メートルに老人部と下灘小学校の3、5年生が種をまいた。かれんな花が見頃を迎えており、今月いっぱい楽しめそう。
16日は、訪れた人がコスモスを見て短冊に句をしたため、住民手作りのお汁粉を味わった。下灘小の児童の合唱やリコーダー演奏、伊予農業高校の生徒による絶滅危惧種を守る活動の発表もあった。
下灘小3年の女子児童(8)は「海も夕日もきれいに見える一番好きな場所。地域の人が心を込めて駅を守ってくれ感謝している。コスモスも育ちすごくうれしい」と笑顔。老人部の中野幸雄部長(71)は「景色を見て思い出をつくってもらえるのでは。見に来て楽しんでほしい」と話した。