四国最西端の灯台として知られる佐田岬灯台(愛媛県伊方町正野)が25日、4年ぶりに一般公開され、家族連れの行楽客ら約150人が、眼前に広がる真っ青な海や対岸の九州の眺めを堪能した。
 松山海上保安部によると、1918年に設置された歴史ある灯台で高さは18メートル。半島の突端から明かりをともし、潮流が速い豊予海峡を往来する船の安全を支えてきた。98年には、海上保安庁が全国から募った「日本の灯台50選」に選ばれている。
 一般公開は毎年5月に行われていたが、地元漁協などが開いていた祭りが廃止された2011年以降、実施していなかった。
 25日は、行楽客やツーリング客が、普段は入ることができない灯台内部を見学。らせん階段で頂上まで上り、澄み渡った秋晴れの空の下で、対岸の九州を眺めたり記念撮影したりして楽しんだ。