集え余土っ子。学びやよ、いざさらば―。新校舎完成に伴い8月に現校舎の解体が始まる愛媛県松山市余土中学校(余戸東4丁目)で今月30日、長く親しまれた校舎最後の思い出を残そうと卒業生によるイベント「今ここに、ありがとう」が開かれる。地元の行事や歴史などを題材にした「余土かるた」で在校生と交流するほか、卒業生によるライブや校歌斉唱、校舎見学がある。
 学校によると、温泉郡余土村余土中として1947年創立。ライブの行われる講堂は54年に落成し、現在も集会や卓球部の練習場として使われている。講堂で成人式をしたという50年卒の玉井斉さん(81)=余戸東4丁目=は「寂しさしかない。何年かに1度、巡回映画が来ると講堂に見に行った」と惜しむ。
 イベント開催は同窓会役員が7月上旬、フェイスブックで呼び掛け。投稿は次々にシェアされ、93年卒の池内(旧姓田中)裕香さん(38)らが主催者として名乗りを上げた。
 イベントは午前10時~午後2時。ライブ出演者を受け付けている。希望者は池内さん=メールmikan217heart@gmail.com