水郷・愛媛県大洲市の風物詩、鵜飼いが1日夜、肱川で開幕した。屋形船22隻に乗った257人が、風情たっぷりに、ウや鵜匠の動きを楽しんだ。
 日が落ち始めるころ屋形船が出発。辺りが暗くなり、重要文化財指定が決まった臥龍山荘の不老庵に船が近づくと、最年長鵜匠の山中年治さん(77)が、かがり火とともに登場した。熟練の技でウを操り、大きな拍手を受けていた。
 この日は、2年間修業を積んできた山中惇耶さん(23)が鵜匠デビュー。鵜匠は年治さんと井上利和さん(50)を含め3人となった
 鵜飼いは市観光協会主催で9月20日まで。問い合わせ・申し込みは専用ダイヤル=電話0893(57)6655。