俳誌「渋柿」の創刊100年と1200号刊行を記念した全国大会(渋柿社主催)が31日、愛媛県松山市道後公園の市立子規記念博物館であった。県内外の同人約200人が参加し、1世紀の歴史を振り返り、さらなる発展を誓った。
 渋柿は1915(大正4)年2月、宇和島市ゆかりの松根東洋城が東京で創刊。一号も欠かさず毎月発行し、今年4月号で1200号を数える。俳誌では「ホトトギス」に次ぐ歴史がある。
 松岡潔主宰(86)=東京在住、旧北条市出身=が「東洋城は松尾芭蕉の俳諧精神にならい、俳句文学の発展に尽くした。17文字の中に豊かな奥深い内容を詠むことができ、人の心に深く伝わる句は100年先もうたわれ続ける」と述べた。事前募集した入選句の表彰もあった。